イカ墨料理があってタコ墨料理がないのはなぜか?

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イカの墨も、タコの墨も同じような気がするが、なぜタコ墨料理は存在しないのか?
それとも、イカ墨とタコ墨は性質が大きく異なるのか?

NHK高知放送局の「解決!クエスチョン」や、asahi.comの「ののちゃんのDO科学」によると…

タコもイカも、敵に襲われたときに墨を吐くわけですが…


●タコの墨
墨がサッと水に溶け、「煙幕」の役目を果たす。

●イカの墨
吐いた墨が水中で固まり、「ダミー」の役目を果たす。


イカの墨とタコの墨では役割が全く違うようです。

墨の成分もかなり違っていて、イカ墨にはタコ墨の3倍の油分が含まれているそうです。
タコの墨には油分が少なく、水にサッと溶けてしまうため、パスタへの絡みが悪いというわけです。

そして、イカ墨にはタコ墨の30倍もの「うま味成分」が含まれているそうです。(※)

更に、イカの墨は墨袋に入った状態で取り出せるのに対し、タコの場合は墨袋が破れやすく、取り出すのが困難な上、イカと比べて一杯から取れる量も少量なのだそうです。
そして、イカの墨には「リゾチウム」という酵素が含まれていて、これが鮮度を保つ働きをする。イカの塩辛にイカの墨を入れる富山の「黒造り」は、この効果を狙ったものだとか。

これらの点を考えると、イカ墨は食べるのに都合が良い成分になっているんですね。

このように、生物には、一見同じように見えるものでも成分などが異なるという例が意外に多いのです。


(※)「知識の宝庫!目がテン!ライブラリー」によると、タコ墨の方がイカ墨よりも1.5倍うまみ成分が多いとのこと。
何をうまみ成分とするかで、異なってくるようです。
実際に食べてみると、タコ墨の方がおいしかったという報告もあります。
個人の嗜好性にもよるのでしょう。

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